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この物語は、多少脚色していますが、真実の物語――ほぼノンフィクションです。
この物語を通して、ダイエットのヒントが見つかれば幸いです。

ある肥満男性がいました。
年齢は30歳、体重は100キロ。
取り柄のないサラリーマン。
性格は諦めやすく、面倒くさがり屋。
名前を田中デブえもんといった。

20歳までは両親の管理下の中で、彼は特に太っておらず、中肉中背だった。
しかし、親元を離れて、一人暮らしを始めてから、一気に堕落してしまう。

自炊はせずに外食は肉ばかり、味の濃いこってりとしたコンビニ飯ばかり食べる。
おやつは必ず買い、ポテトチップスとチョコレートを毎日食べる。
主飲料は水でもお茶でもなく、コーラをがぶ飲み。

デブえもんは瞬く間に体重が激増し、今の状態になったのです。
しかし、デブえもんは面倒くさがりなので、ダイエットを決意しても、すぐにやめました。
デブえもんは昔からこういった性格なのです。

ダイエットサイトを見て、少し知識を手に入れれば、明日からダイエットしようとお菓子を食べる。
もちろん、明日からもダイエットはしない。
学生時代は明日から勉強しようと、参考書を買っては満足する、そんな子でした。

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デブえもん一目ぼれする

デブえもんはとある工場勤務していました。
家の枠組みを作る仕事で、木を削ったりするのが主な仕事です。
デブえもんは学生時代はそれなりにモテましたが、社会人になり、それはなくなりました。
汗っかきなデブである自分がもてるはずはないと、デブえもんも諦めていました。

会社にはもちろん事務をしている人たちもおり、そこには女性もいました。
しかし、誰もかもおばちゃんばかりでした。
デブえもんはあまり不満を持っていませんでしたが、出会いがないことを多少嘆いていました。

しかし、ある年の春、転機が訪れました。
25歳の女性、鈴木やせ美さんが中途入社してきたのです。
やせ美さんはとてもスレンダーなモデル体型をしており、デブえもえもんの目にはとても美人に見えました。

デブえもんはデブでモテないですが、コミュニケーション能力はそれなりにありました。
やせ美さんと休憩中には話をかけ、趣味や休日何しているかなどを聞いたりしました。
聞いてみると、彼氏もおらず、デブえもんは淡い期待を抱きはじめました。

ある時、デブえもんは「やせ美さんって、美人だし、性格いいし、気も合うし、彼女だったらいいのになぁ」と、本人はできるだけさりげなく、下手な好意の伝え方をしました。
やせ美さんは優しい性格をしていたし、悪くても軽く流されるだけだと思っていました。
しかし。

「デブえもんさんは話も合うし、休憩室で話しているけど、肥満の人は無理。異性としては無理」

ときっぱりと言われてしまいました。
デブえもんは冷や汗をかきながら、「だ、だよねぇ」と内心ショックを受けながら、同意しました。
そこでデブえもんは決意しました。

俺もダイエットしよう!

それは今までとは違う、重い決意。――のはずだった。

炭水化物ダイエットを始めるデブえもん

炭水化物ダイエットとは?
ご飯やパンやパスタなどの麺などの炭水化物を抜く、あるいは抑えるダイエットです。
炭水化物の糖質は、食べ過ぎると、脂肪に変換されてしまいます。
逆に糖質が足らなくなると、体はエネルギー不足になり、脂肪をエネルギーとして燃やします。

炭水化物ダイエットは非常に有名なダイエットであり、カロリー制限という分かりやすいダイエットなので、実施さえできれば、誰にでも成功できるダイエット法です。
ここで大切なのは炭水化物を一切取らなくするのではなく、量を控えるだけです。
食事も3食食べて、栄養バランスをしっかり摂ることが大切です。

デブえもんはさっそく「ご飯を一切食べなくしました」。
おかずと野菜だけの生活にしました。
炭水化物ダイエットはしているのだから、おやつやコーラはまぁ良いかと、こちらは辞めませんでした。

自分は炭水化物ダイエットをしているのだから、他は緩めても良い!
そういった自分ルールを作っていたのです。
本当はそんな栄養の偏りはダメなのに、デブえもんは気づきませんでした。

今まで、ご飯をたくさん食べていたデブえもん。
いきなりご飯をやめると、お腹が空くし、頭も体も疲れやすくなりました。
でも、やせ美さんに振り返ってもらうため、その一心でがんばりました。

炭水化物の効き目は確かなもので、ぐんぐん体重は減少していきました。
炭水化物ダイエットのメリットは、目に見えるぐらいに痩せていくことです。
デブえもんもいつもはあきらめて終わるダイエットも2週間続けることができました。
そして、この2週間で8キロ痩せることに成功しました。

ぐふふふ。

体重計に乗るたびにくぐもったような気持ち悪い笑い声をあげるデブえもん。
体重は92キロになりました。
デブえもんは皮算用が大好きでした。
2週間で8キロということは、1か月で16キロ、2か月で32キロ、3か月で48キロ。
3か月、この生活を続ければ3か月で50キロ台にはなれる。

そうなれば、やせ美さんは俺の彼女おおおおおおおお!

テンションもマックスになりました。
しかし、炭水化物ダイエットの所為か体は余計疲れやすく、肌荒れもするようになりました。
仕事でもミスが増えてきており、このまま続けるのは少しやばいかな? という心配もありました。

デブえもん、ひさびさにご飯を食べる

デブえもんは自分の体力を考え、ひさびさにご飯を食べることにしました。
1日だけなら、大丈夫だろうと思いました。
ひさびさに食べたご飯をとても美味しかった。
おかずのとんかつとの相性もあり、非常にうまった。
本当に涙が出るくらい、美味しかった。

思わずご飯を3杯食べた。

体重計に乗ると1キロ増えていた。
でも、たまには仕方ないとデブえもんは思っていた。
また明日から、炭水化物ダイエットをすれば、問題ない、と。

しかし、翌日、そこにはご飯を食べるデブえもんの姿が…。
ご飯を食べると体が好調になったのだ。
好調になることは良いことだし、炭水化物ダイエットをすればすぐ痩せることができる。
なら、少しぐらいは良いか、ダイエットはまた明日から再開しよう。

それが間違いでした。

デブえもん、1週間でリバウンド

2週間で8キロ痩せたデブえもんは1週間で8キロ太りました。
デブえもんは自己嫌悪に陥りました。
やる気を失い、もう一度炭水化物ダイエットをする気もなくしてしまいました。

これも仕方ないのです。
炭水化物ダイエットは単なるカロリー削減ダイエットです。
基礎代謝をあげる訳でもないので、やめてしまえば、元に戻るのは自明の理です。
それに、デブえもんは「ご飯抜き」という少し極端な炭水化物ダイエットをしました。
体調不良も途中で出てきてましたし、そのままいけば、めまい、情緒不安定、集中力低下につながっていたかもしれません。

デブえもんは自分にはやせ美さんは無理なのかな、と考えるようになりました。
結局、デブな自分はデブの螺旋から抜けることは無理なのかもしれない……。

本当は炭水化物ダイエットも、ほどよくご飯を減らすなど、長続きするようにしていれば、続いたかもしれません。
あるいはお米を、他の豆腐やこんにゃくに置き換えるダイエットなら長続きしたかもしれません。
ダイエットのコツは工夫です。
一つのダイエット方法に頼り切ると、飽きてしまったり、続かなかったりする確率がぐんとアップします。

デブえもんは「なぜ、自分は太っているんだろう?」とポテチを食べ、コーラを飲みながら考えました。
人よりもそこまで食べているとは思えない、でも、なんで太るのか、理不尽に感じました。
デブえもんはふとコーラのラベルを見ました。

え?

デブえもんに稲妻走るッ!

コーラのカロリーをデブえもんは初めて知った。
500mlで、パン一個分ぐらいのカロリーがある!
次はポテチのカロリーを見た、こちらもカロリーが高い!
毎日、がぶがぶコーラ飲んで、ぼりぼりポテチ食べていた

もし、この2つをやめることができたら……?

にやりと笑うデブえもん。

この2つをやめれば、痩せられる。

それは確信めいた予感だった。

次回、【ダイエット物語2】おやつ抜きダイエットで体重が1ヶ月で10キロ減

………
……

一方、やせ美はスマホであることをチェックしていた。
それは「遺伝子博士」
やせ美は今でこそ、痩せているが、昔は太っており、「デブ子」と揶揄されていた過去を持つ。

彼女は効率良くダイエットするのが好きで、自分の遺伝子を調べて、自分にあったダイエットを模索した。
その時に使ったのが「遺伝子博士」である。
やせ美は炭水化物で太りやすい体質なので、炭水化物を抑え気味にした食事をしている。
そして、運動もかかせない。
朝起きて、ジョギングをして朝ごはんを食べるのが日課である。

遺伝子博士。

この存在がやがて、デブえもんの肥満をも救う日が来るのだが、それはまだ先の話。

遺伝子博士って何? て人はこちら

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